比企起業大学22秋「10月ゼミ」を開講しました。

比企起業大学 総長の関根です。

2022年10月28日(金)18時~20時、比企起業大学22秋「10月ゼミ」を開講しました。講師陣、学部生との意見交換の場です。今回は、7名の内、6名の学部生が参加しました。

差しさわりのない範囲で、当日の様子を、チャットを基に共有します。(まとめて下さった講師の風間さん、林さん、ありがとうございます!)

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1.事務連絡

・リエさんの紹介。21春、大学院5期生

・意見交換会で話したりなかったことを、自主勉協会で話している。

・今後、皆さんと補講ができたら。朝活も行っているが、皆さんの希望で、夜でも平日でも。

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2.近況報告

○大塚さん

・22年2月に住民票を、ときがわ町に移した。

・とうふ工房わたなべの隣の畑で大豆と麦をつくっている日影で田んぼを借りている。お米を皆に配った。

・10月23日、畑(とうふ工房わたなべの隣)で、枝豆収穫ツアーを実施。19名が参加。豚汁も食べてもらって大満足。

・19名が、これから作るコミュニティの最初のお客さんにする。LINEでグループを作る。

・役人を30年。NPOを13年。今は農業。

・これまではメールで集客。これからは、LINEで深く関わっていきたい。

・19名は、首都圏。13年間の活動のサポーターが中心。

・これからは、ときがわ、比企郡の人に、半分は参加してほしい。

・私の野望は、首都圏の人(今までのNPOの人)とはオンラインでつながって、リアルで来る人は比企郡の人。

・自分で作った米麦大豆で、深く知りあう。そのためには料理教室が良い。英国式スコーンが評判が良い。

・11月5日(土)13時30分~15時30分 ときがわアフタヌーンティー。スコーンづくり&和紅茶を、一ト市(ひといち)コミュニティセンターで開催。(関根も参加します!)

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○可沼さん

・大学病院で看護師。色々な仕事を任されている。

・デイキャンプ、BBQ。キャンプ場に行ったときに、身体障碍者の方々が、キャンプ場で難儀されている。でこぼこ道だったり、河原にも行けない。もっと楽しくできないかと考えたのが、比企起業大学に参加したきっかけ。

・本は読んだが、全部は読めてない。起業する方向性が決まってない。

・広げすぎていたかも。コンパクトにまとめて、切れる所は切ることが大事ではと思った。

(大塚さん)

・キャンプ場を借りるか買うかする?

→ キャンプ場を自分でやってみたいとも思うが、ふらふらしている。障碍者が、突然の雨が降ったときに、屋根付きの工場の跡地が良いのではと。障碍者が急に宿泊ができない。スロープをつけて河原で遊べるようにしても。不安定で、ごちゃごちゃしている。アウトドア+看護でやっていけないか。借りられる土地の状況に合わせてできたら。

(風間)

・場所のこだわりは?

→ 森林公園そばに良い場所があったが・・・うっかりそういう場所を買いそうになってしまいそう。できれば、飯能、ときがわ、名栗あたり。

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○安田さん

・まだ決まってない。

・鳩山のセミナーに参加して、起業もいいなと。

・鳩山町のマルシェの空き時間を使って、朝モーニングをやれたら。自分が作って提供はできない。作ってくれる人を探せたらいいな。

鳩山町コミュニティ・マルシェ

https://www.facebook.com/HatoyamaCommunityMarche/

・入学式からやったことは、土曜日朝5時に西友あたりを徘徊。真っ暗で誰もいない。町は動いてない感じだった。家は2階に灯がついていたが、まだ動き出す感じではなかった。今朝6時ごろだと、明るくなって、西友もにぎわっていた。お客さんが入っていて活気があった。

・もしモーニングをやるとすれば、6時半、7時ぐらいがいいのかな。それが収穫できた点。これから仕事に行く人が、お弁当を買っていたり、主婦が野菜を買っていたりした。

(可沼さん)

・場所は?

→ 西友の隣の鳩山町マルシェ。今はランチを提供。10時から17時まで。マルシェ2階に空き部屋がある。活用が上手くいってなさそう。

(風間)

・RFAが受託運営している公共施設。役場に訊いたら、条例による制限もないので、やる方さえいれば、やってもらってOK.あとは、RFAさんとのやりとり。

(可沼さん)

・鳩山の人口は増えている?

→ 22年5月に、自分(安田さん)も坂戸から移住。鳩山町の空き物件も、コンスタントに消えているので、入ってくる人もいる。

・モーニングは、ランチェスターぽい。鳩山町には、スーパーが2つあり、そのうちの一つが西友。遠くまでNTとして区画整理されている。車でしか来られない人もいる。

・お弁当を買う人だと、モーニングのお客にはならなそう。高齢の人にヒットしそう。

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○宮崎さん

・家に入ると、子供に絡まれるので、車から。

・エアコンの修理、冷凍冷蔵。

・会社のお客さんに一切手をつけずに、営業をしてきた。お客さんが増えてきて、手が回らない。11月末に、退社。会社にも伝えた。

・課題図書を読んで、絞ることが怖いが、必要なのかな。決断が必要。移動時間がかかるのは、利益が出ない。

・朧げながら方向性が、1~2か月で見えてきた。ガツンと儲けるのではなく、小さい価値を積み上げて、10~20年続けられる仕組みを。

・独立の条件が、今の会社の仕事を手伝うこと。今の会社でやっていることと、自分のやりたいことがアンマッチな所がある。すべてを受けることはできない。

(関根さん)

・どんなところがアンマッチ?

→ 大規模なエアコンの掃除は苦手。お金がかかる。ライトな感じで、エアコンのクリーニング、修理も。元々ダイキンのサービスマンをやっていた。今の会社は工事がメイン。工事と修理。設備業界では。工事はできなくはないが。好きではない。全然面白くない。家庭用エアコンをつけるぐらいなら楽しいが、コンクリ基礎から作るような工事は面白みを感じなかった。

(大塚さん)

・好きか嫌いか、楽しいか楽しくないか、最大のメッセージ。

(宮崎さん)

・大規模な仕事を取るには、元手がないとダメ。入札で賭けになる。リスクもある。

・特別支援学校のフィルター掃除やメンテナンスをやっていて、そちらはリスクもなく、楽しくやっている。

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○根岸さん

・子供が小さいので、パートの仕事を近くで頑張ってやってきた。

・そろそろ自分のやりがいのあること、やりたいことを。子供が成長したり、色々あり、22年1月に仕事をやめて、農業を始めた。

・皆さんと感じが違うのは、皆さんは外から来ているが、自分は嫁ぎ先。ご主人が本家。13代目。持っているものを守っていこうとしている。

・新たに畑を借りて開拓していこうというのは違う。守っていきつつ、自分としてやりがいを。

・自分の仕事として何かやれたらと「ゴマ」を今年からメインで売り始めた。

・2~30年後、大塚さんがやっているようなことを、鳩山の熊井で、夫と共にできたら。                

(大塚さん)

・なぜゴマに目をつけた?

→ 自分の家で食べるものを作ってきた。夫が、ゴマが好き。ゴマは高い。沢山食べるものは自分たちで作ったほうが良い。ゴマは他に作っている人が少なく、競争相手が少ない。自分がやろうとしていることは、合っていそう。コツコツやっていくことは間違ってない。ゴマを絞るのは加工品なので、設備が必要。ゴマは無茶苦茶大変。だから周りが作れない。

(風間)

・大塚さんとのコラボもできるのでは。

→ 目の前でゴマをすると、いい香りがしてくる。大塚さんの所で学びたい。イベントを、飯島さんも楽しそうになされている。お手伝いもできると。

(大塚さん)

・直接味わってくれると、生産者として嬉しい。ゴマがどうなっているかも知らない。

(根岸さん)

・収穫時期は、今年は8月。機械でなく、手で。来年はもう少し増やして。

・ゴマがなっている姿が素晴らしい。広大なゴマ畑を見せるシチュエーションが作れたら。ただ、まだ広い畑が無くて。誰も知らない。ゴマがどうなっているか。

・皆さん感動する。目の前で炒ってすって、食べるのをやりたい。

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○浅沼さん

・たぬきのねどこ at flowers

https://watasinohana.amebaownd.com/

・教室と花の販売。毎月定期的に来てくれる生徒さんが10名。単発のワークショップ 満席になるときもあれば、失敗するときもある。花のアレンジメントをしたり送ったりもしている。

・川越のフェスに出た。生花に対する熱量が、ここら辺と川越では違う。ここら辺では「ドライフラワーになるの?」と聞かれる。ならないというと、「じゃ、もったいないからいいや」となる。川越では、枯れちゃう生花を持って行った。びっくりするくらい売れた。予想の三倍以上売れた。川越市内の方々。インスタを見て「会いたくて来た」通りがかって綺麗だから来た。毎月来てくれる生徒さんが2人増えた。

・やっている場所が違うのではと思い始めた。場所を貸してくれるカフェを探し始めた。霞が関。

・ランチェスターを読んで、地域とやることを絞る。どこまでの範囲を絞るのか。

・ここはここでお客さんがいる。来てくれるのは、北本、大宮の方が、1時間かけて。もしかしたらここでは無いのかも。生花の価値が分かる人が多い所に行かないとダメだよと、大宮の人に言われた。

・ここら辺は、生花ではなく、鉢植えなら。川越から向こうでは、生花をやった方が良いのでは。

(風間)

・熱量が違っていた。境目は?

→ 近くでは根付いてきた。皆うちに来て。「こういうのを待っていた」という方も。ここをおさえておいて、他の場所を開拓すべきか。ランチェスターを読んで、混乱している。

・鳩山のマルシェだと、切り花が人気。

→ 1回目は失敗する。3回ぐらい続けないと、来てくれない。身に染みて分かっている。インスタでうっとうしいぐらい言わないと人は来ない。皆、忘れる。何回も何回も「花は楽しいよ」と伝える。インスタで「今朝の花いけ」もやって根付いた。マルシェも続ければ、お客さんがつくかな。

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3.BORで、意見交換

●風間G

〇可沼さん

・付き合いたい客。下の子ども同士仲良くなる。楽しい思い出、周りとうまくコミュニケーションとれたとき。キャンプ弱者、足腰弱い方、高齢の方、車いすの方でも何かあったときにサポートできる

〇浅沼さん

・付き合いたくない客。他の生徒に干渉する、勝手にアドバイスする

→ 集中している時間が欲しくて来ている方もいる。悩んでいる時間はほかのことを忘れられる。すっきりして帰る。自分の時間が欲しい。「こっそりお茶の準備しましょう」「掃除手伝って」といって引き離す

・付き合いたい客。はっきり嫌い、やりたくないと言ってくれる

→ 自分が思っていたデザインが合っていなかったことが確認できる。改善できる。相手も納得する。もっと仲良くなれる

→ 自分からも、嫌なことがあったらいってねとアナウンスしている。花に関わることで身の回りの植物、器に目が向くようになった、視野が広がったといってくれる。他の人にも共有してくれる

・インスタを見て、生活を変えてみようと思ったといってくれた。「花を生ける生活やってみたい」

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●関根G

○宮崎さん

・付き合いたくない客。商談で2~3時間かかる。決まればよいが、3回、4回となると。

・修理、メンテで、良かったお客様は?

・値切らずに、普通に払ってくれる。「直してくれてありがとう」で十分。

・お客様は、大きい所が1割、法人が4割、個人が3割。大きくない方がいい。一般家庭、個人事業主。

・修理、メンテが発生する頻度は?

・修理は、3~4年。買い替えは、7~8年。

・簡単な設置はOK。食っていくためなら仕方ないが、あまりやりたくない。設置は体力を使う。屋根に乗っける。応援を呼ぶと人工が減る。

・メンテは、業務用エアコンが多い。中の洗浄、部品交換が必要。オフィスを持ってるお客さま。

・ダイキン時代 名刺を一杯もらってた。横のつながりで、紹介も得られている。

・顧客数が多すぎてもさばききれなくなる。仕事をもらっている立場で、攻めができてない。エアコンで攻めたい。DMとか。

・高齢者をターゲットにして、エアコンのフィルター洗浄。自分の直のお客さんとして増やそうかなと。強力な殺菌作用がある液体を活用。

・法人は10社が限界。それでも多いかなと。受ければ受けるほど、売上は上がるが、ミスがあったり、休みがなくなったり。

・攻めの営業で決まって、予定が埋まっていくなら、それは良い。

・仲良くしてくれている3社は大事に。今後は、個人の顧客(高齢者)を増やしたい。

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●林G

〇根岸さん

・運送会社の事務をやっていた。たくさん嫌な思いをしてきた。頑張っていたけど、葛藤。7年。心に残っている嫌な思い出がQ1。自分の言い分しか言わない客。こちらからは何も言えない。ひるむのはいけないと、冷静に淡々と対応していた。

(大塚さん)

・怖かったでしょう。

→ 昔、パン屋さんのころは、そんなことなかった。横暴なことってあるんだな、って。

・つらい体験でしたね。

→ 子育て中だったから、頑張った。駅がないから、送迎とか大変だった。今は手がかからなくなってきた。客は自分の方が立ち位置が上という態度の人が多かった。

(根岸さん)

・いつもありがとう、と言ってくれるお客さん。当たり前のことが嬉しかった。

(大塚さん)

・感謝の気持ちは大事ですね。最大のインセンティブ。

・耐える環境だった。畑の自分との温度差、感覚が、体がきついなという自分と、今の癒されているなという自分。当時は自分が悪いのかな、と思っていた。もっとうまくやれたのか、という気持ちにはまっていた。畑は、いいな、と思う時間。仕事をやめてみたら、いいな、って。いわれのない文句は言われない。やめて正解。子育ては残っているので頑張らないと。

(大塚さん)

・これからは根岸さんの時代。

〇大塚さん

・プロの詐欺師。大震災の時、入り込んでいた人がいた。webサイトで農作物を売る。同情を買って。詐欺師は自分がいいことをやっていると思っている。世のためだと。

・19人は嬉しかった。支援者。わざわざ東京から。家族連れで来た人も。喜んでくれた。おいしいと。新米、枝豆。帰ったら、子供たちもその話をしてくれたと言ってくれた。

・農商工連携サポートセンター。一番最初のイベント。山梨で、ワインを飲みながら。アルバイトの女性の熱心さを気に入ってくれた。13年前の良い思い出。NPOを立ち上げるにあたり、役人でやっていたことが上から目線であまり面白くなかった。地方に雇用を創出するというのはあまり面白くない。面白いと思うミッションは何だろう、というのを皆で考え、「食と農の「交流」をミッションにすることで、面白くなってきた。

(根岸さん)

・詐欺なんてあったことはない。

(大塚さん)

・信じ込んでしまうと、怖い。いいことをやっていると。

・会いたい人は沢山いた。

(根岸さん)

・畑に出ると、人と接する機会は少ないので、イベントに参加するのは楽しみ。

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3.クラス共有

●関根からの講義

0.お客様を選ぶ、地域・商品を絞る 何故か?

1.『新・起業学入門』(高橋徳行)

・事業機会の発見 ←供給システムの構築 ←経営資源の調達(弱者なので乏しい)

2.「分度を稼いで、余剰を推譲」(二宮尊徳)

・分度=生活費+α

・自分が稼ぎたい金額を決める。いくらなのか? 何年ぐらい?

・そのためにお客様は、どのくらい必要なのか?(商品の価格×お客様の人数×購入頻度)

3.「小さく始めて、大きくせずに、長く続ける」(比企起業大学)

・大きくしないのだから、顧客数は上限を決めてよい。

・ただ、既存客は流出していくので、新規客も若干は必要。穴の開いたザルにせずに、既存顧客を大事にする。

4.「近き者よろこべば、遠き者きたらん」(論語)

・まずは、自分の身近な人(自分、家族、既存客)を大事にする

・そうすると、紹介で新規客が増える。(ただし、増やしすぎない。既存客への質低下が起こるため)

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上記チャットに加え、動画で補足説明をしています。

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●事務連絡

(大塚さん)

・11月5日(土)13時30分~15時30分「スコーンとアフタヌーンティー」イベント@ときがわ町ひと市 参加費2000円

●ベイビーステップ

・Slackに各自が記入

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皆さん、ありがとうございました!次回も楽しみにしています!

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