比企起業大学・比企起業大学大学院 卒業生インタビューvol.22 比企起業大学22秋 大塚洋一郎さん

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−自己紹介をお願いします!

出身は、府中市です。幼少期は、真空管ラジオの時代。ラジオやテレビを分解して組み立てるのが好きでしたね。
運動神経はあまりいい方ではありませんでしたが、大人になってからフルマラソンに6回出場するほど、走ることが好きになりました。

高校卒業後は、北海道大学で原子力を研究。
鉄腕アトムを見て育った世代なんです。ラジオやテレビもそうですが、そういう時代の最先端技術みたいなのに魅力を感じていたのかもしれませんね。

修士を卒業し、当時の科学技術庁に入庁しました。そこで、宇宙開発事業に関わることになります。
その後、小惑星探査機「はやぶさ」を打ち上げる時の担当課長として、宇宙開発利用課長となりました。
日本の宇宙開発の責任者として、職務を全うしておりました。

在職中は、東京や青森、フランス、アメリカなど様々な赴任地を経験しましたが、やっぱり「自然の近く」がいいというのが実感としてありますね。
その経験は、現在のときがわ町移住へとつながっていきます。

−人生の転機は? 

公務員として昇進していくと国会議員への説明が多くなるのですが、これが性に合いませんでした。

ある時、国会議員へ説明のため部屋の外で待っていると、前の案件の説明を終えた厚生労働省幹部の方々が出てきました。
詰問され、顔が悪鬼のようにどす黒かったのを見て「自分はこの世界にいられない」と強く思いました。

あと、仕事で女性起業家さんの説明を聞いたことがあったのですが、「これからは女性も起業する時代だ」と熱弁されていて。その内容がとても魅力的で、なぜか私に対して「次へのステージへ踏み出せ!」とエールを贈られているような気がしました(私は、男性ですが笑)。

その後55歳で退職。

都会と田舎、食と農、消費者と生産者をつなぐミッションを掲げ、NPO法人を立ち上げました。
紆余曲折ありましたが、10年以上頑張ってきました。

NPOの次は「自分で何か作ってみたい!」と強く思うようになり、大豆作りを目指し、ときがわ町農家民宿「楽屋」金子さんに教わりに。

その後、個人で農業をやるようになってからは、全然うまくいかなくて苦労しましたね。有機野菜直売所「ときのこや」の方々にお世話になりながら、開墾していきました。

当初は、東京都と2拠点居住をしていましたが、本格的に農業と向き合うため、昨年3月、ときがわ町に妻と完全移住しました。

−比企起業大学に入学したきっかけは?

二地域居住を始める時、セカンドキャリア塾に通ったんです。その時の講師の方が、関根さんと知り合いで。

ときがわ町の起業支援施設iofficeで関根さんを紹介していただきました。
その時、関根さんより比企起業大学の話を聞き、入学を決めました。

−比企起業大学に入って良かったことは?

ときがわ町及び周辺の方々とのネットワークが築けたことですね。

比企起業大学やときがわ町には、ヤル気のあるパワフルな方々がたくさんいらっしゃいます。

事業でコラボさせてもらったり、私の作った農作物を使ってくださったりと共に学び、助け合いながら歩んでいる感覚があります。

−今後の展望、やりたいことはありますか?

現在、ときがわ町で畑を借りて大豆や小麦を作成し、味噌作り体験教室やスコーン作成教室などを開催しています。

「自分が畑で作ったものを、誰かに託す」という流れを構築中です。

今年1月、農地が4倍に増え、トラクターも購入。小麦大豆の生産量を増やしつつ、稲作にも挑戦していきたいです。

大塚さんのことや体験ワークショップについてもっと知りたい方は、Instagram(大塚農園)まで。

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