尾上美保子さん

比企起業大学院の前身である、比企起業塾は現在第4期を開講中(2021年2月現在)。
計20名が参加し、うち12名がミニ起業家としてご活躍されています。

先輩たちがどんな思いで起業の世界に飛び込み、何を学び、今にどう生かしているのか。

先輩起業家インタビューではそれぞれのリアルな声をお届けしていきます。

自己紹介

尾上美保子と申します。比企起業塾1期生で3年前に不動産業を開業しました。今は空き家対策、主に移住者の受入に向けた活動をしております。

比企起業塾を見つけたときの状況

比企起業塾を検討している時は、不動産業というより民泊をやりたかったんです。不動産業を自分がする考えはほとんどなかったですね。

民泊新法ができる前の年だったものですから、それに向けて準備をしていこうと思っていたところで比企起業塾の募集を見て説明会に参加しました。

比企起業塾に入る前に不安だったこと

起業云々の前に、お客さんとのやり取りができるかが心配でした。

独身の頃は広告とか不動産の営業をやっていて、お客さんに対しての言葉遣いとか礼儀とかが自然と身についてたんですよね。そのあと専業主婦として家に入った期間が長くて、他の人にはない感覚かもわかりませんが、お客さんとの接し方を忘れちゃったんです。

本来なら私は絶対営業職だと思ったんです。今やってる不動産業も含め、外に出て人と接して仕事を取ることが一番の得意分野だと自覚しています。それなのに、外に出るのが怖くなってしまったんです。

一時期、小川町で介護施設をやりたいと思っていた時期もありました。高齢者とお話しするのが好きっていうのもありますが、今思えば独立したいけど外向けの対応に不安があるから介護施設を選ぼうとしていたのもしれないです。

比企起業塾に期待していたこと

きちんとした起業の勉強です。

比企起業塾に入る以前に現場から離れていましたが、過去に接骨院を開業した時は集客に苦しみました。その理由は、ただお店を開けばお客さんが来ると考えていて、戦術も戦略も何もなかったからです。言わずもがな、結構痛い目に遭ってたんですよね。

だから次に自分が起業するときはちゃんと起業の勉強をしたいという思いが強かったですね。

よく1件目の接骨院で慣れているのだから2件目もうまくいくんじゃないと言われるのですが、それは全然違いますね。業種が違うとゼロからのスタートと一緒だと思っています。

集客・お金の生み出し方

お金やお客さんのつくり方はすごく難しいです。私が接骨院と不動産業をどういう風に軌道に乗せていったかというと、普通の逆をやったんですね。

今の不動産業でいうと、他の業者が手を出さない安い物件も扱うようにしています。

こんな価値がない物件に何で手を出すのと言われそうな、200万とか50万とかの格安物件からお金を生み出すようにしています。そういった、表に出てこない物件の情報が集まってくるようにするためにも、お金に直接結びつかない活動を徹底的にやったんですよ。

特に開業してからの1年間は信頼してもらうために費やしました。不動産業者が信頼を得るには行政と関わらないとなかなか難しいんです。情報を貰うというよりは、行政の力を借りる、例えば、国勢調査員になって町民と顔を合わせる機会を持つようにしましたね。

工業統計調査や空き家の国勢調査は、一般の町民から調査員募集されるんです。その役目を自ら買って出て、とにかく地域の方の意見を直接聞きました。他にも、通っていた町の体操教室からも情報をもらったりもしていました。

どういうことが起こってるのかを聞くのは一番手間がかかりますが、一番のお客様である町民の声を聞かずに好き勝手やっても商売として成立しないと常々思っています。

こうじゃないか、ああじゃないか、と想像するだけでは頓珍漢なことをしてしまいかねないですし、今も町民の声を聞くように心がけています。

お客様から直接話を聞く大切さは比企起業塾で教わりました。ランチェスター戦略の1つに接近戦がありますよね。多分学んでなかったらそういうことはやってなかったと思います。

こんな風に言われたらとりあえずやってみるのがすごく大事だと思います。関根さんをはじめとして講師陣の話は確かにその通りだと思うことが本当にありました

お金の使い方について

次のお金を生むには持っているだけでなく、お金を回さないとダメなんだと思います。

不動産業の場合は物件を買ってそれを直して賃貸に出すのを繰り返します。だから投資もしていかないと次の利益が求められないんです。

現金を残すって段階まではいってないんですけど、常にお金を回していく意識は持っています。

会社をやっていくとお付き合いも増えていくじゃないですか。

そうすると花を贈ったりお中元贈ったり、そういう機会も増えていきます。小さな積み重ねでも貯まってくると意外と結構な出費になっちゃうんですよね。

いくらか稼いできたけどまともに収入増えてないと思うところで、差し入れとか、菓子折りを持っていかなくちゃとか、何かと入用が重なることが多くて。

そうなってくると、生半可稼ぐならもうちょっと稼がないとってお金を循環させる意識が強くなりました。

それに、商売やっていく以上こういった関係性がお金を生むこともあります。お付き合いって切り離せないですね。

比企起業塾を卒業するまで

私は追いかけるものがあったから、授業の内容をすぐに行動を移せました。私の状況にばっちりはまったので、次の課題を貰ってそれまでにどうにかするサイクルに乗れたんです。

もちろん、卒塾した時は全く未知の世界で不安もありました。同じ業種の人にも私を心配して止める人も多かったです。ときがわで不動産業をやるなんて絶対に食っていけないよって言われてたんです。

そういう意見に気持ちが揺らがなかったわけではありませんが、もうやらざるを得ないと吹っ切れたんです。だからがむしゃらにやった3年間を経て、今それが形になってきました。

だからこんな風に、やりたいものをもって入ってほしいなって。起業の考え方は教えてくれますが、やりたいことは自分で見つける必要があると思いますね。

尾上さんにとっての比企起業塾とは

傷ついたら帰ってくる場所かな。外に出てるって戦ってるんですよね。冷静さを保っていても、疲れ切ったり精神的に弱ったりすることもあるんですよ。でも外ではそんな姿を出せないんですよね。

そんなときがあっても、本屋ときがわ町で関根さんの顔を見ると「あ、大丈夫だな。自分まだ頑張れる」って思えるんです。月一回足を運んでそんな風に気持ちを整えています。

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