林 博之さん(比企起業大学大学院 講師)

比企起業大学院の前身である、比企起業塾は現在第4期を開講中(2021年2月現在)。
計20名が参加し、うち12名がミニ起業家としてご活躍されています。

先輩たちがどんな思いで起業の世界に飛び込み、何を学び、今にどう生かしているのか。

先輩起業家インタビューではそれぞれのリアルな声をお届けしていきます。
今回は講師であり自身も起業7年目を迎えた、林さんへのインタビューです。

自己紹介

ラーンフォレスト合同会社を経営しております、林博之と申します。板橋区からときがわ町に通ってます。

比企起業大学総長の関根さんを自分のメンターとして仰いでいます。元俳優だった経験と、関根さんの立ち振る舞いを吸収しながら研修講師として活動しています。

元々の起業・独立に対するイメージ

独立しようとは考えていました。ただ、具体的にははなかなか決まらなかったですね。

独立に興味はあったけど、高卒で学歴もないし、資格があると箔がつくと思って行政書士の勉強を始めました。年に1回の試験に3回落ちて4回目で合格できました。でも、資格を取った後のことは行政書士登録してから考えようと思ってて、合格直後も方向性はぼんやりしていました。

そのようなときに関根さんが研修講師をされていると知り、連絡をとったところ仕事のオブザーバーにしていただき、学びながら研修講師として独立する道に進みました。

比企起業塾の講師になった背景

最初から比企起業大学の前身である、比企起業塾の講師を担当させていただくことになったわけではありませんでした。

色々な経緯の中で、営業力とそれに伴って向上した講師としての働きを買っていただけたのではないかと思っています。

研修講師として独立するまで

研修講師を志してからしばらくの間は、会社に勤めながら副業のような形でちょっと仕事をしていました。すると関根さんに、「林さん、こうやってみんなの前に立っているのに、いつまでアルバイト気分でやってるんですか?」って言われてしまって。
そのひと月後に当時勤めていた会社の社長を呼び出して「独立するので退職する」とはっきり伝えました。

会社を離れてから今に至るまでは紆余曲折がありました。というのも、研修先の企業様からバッテンを食らっちゃったんですね。
関根さんから良かれと思って講師として立つ場を用意していただいたのに、企業様から、「いや、あの講師は関根さんと比べたら全然だめじゃないですか」と厳しいお言葉をいただきました。

こういう状態で関根さんも私に仕事を出せないじゃないですか。なので、起業への熱意を試されるような課題、具体的には直接営業でお客さんをとってくる課題をもらいました。お客さんを獲得する方法を教わって、関根さんが立ち上げた、ときがわカンパニーの営業の先頭に立たせていただけました。

当時、ときがわ町の前町長・関口さんが、植林されている杉の木を小中学校に売って古い学校を木で生まれ変わらせる、内装木質化という活動に注力していました。
関根さんもときがわ町の強みが木にあると考えていたので、ときがわカンパニーが民間の立場からときがわの木を関東圏に販売することになりました。その営業の先頭を任せていただいて、まずその営業力を評価していただいたのだと思います。

営業ができるようになると、不思議なことに講師力も上がって、講師の仕事もいただけるようになりました。営業は相手の心をつかむ必要があり、講師も受講者に伝えた内容を学んでもらわないといけなくて、どちらも相手を思いやるスキルが求められるんですよね。
講師としてもお声がかかるようになったころ、比企起業塾大学の前身である比企起業塾が始まって、こういった力を使ってくれたのだと思っています。

比企起業大学講師として心がけていること

一番心がけているのはちょっと先行ってるだけの立場でいることです。

関根さんに、「起業したての感覚を記録しておけ、10年20年経つと忘れちゃう。成功すればするほど辛かった思い出とか昔のことって忘れちゃうから」と起業初期のころ言われていました。

関根さんは長年やってきている経営者。で、私は起業して7年目に入ったところです。まだまだペーペーの経営者だから、逆に言うと起業したての辛さも未だに覚えています。でも、これから起業する人に同じ苦労をさせたいかっていうと、それは全然ないんですね。
もちろん苦労はしてもいいんだけど、しなくてもいい苦労ってある。辛さを覚えている視点から、うまく進むためのショートカットや、もっと自分のためになる苦労にするための準備を伝えられるように心がけてますね。

みんなとまだ年数近いよ、ちょっとだけ先行っているから少し聞いてね、みたいな感じですね。

比企起業大学に入学してほしい人

約束を守る人。うん、これに尽きるかな。

起業塾で約束を守るように詰め寄ることから”詰め詰め兄貴”と呼ばれているぐらいです。私にとっては月並みなのですが…でも、約束を守らないと受講生も足が遠のいていっちゃうんですよ。

小さな約束でもいいし、逆に言うとできない約束はしないでほしいです。あ、もちろんちょっと背伸びしたらできる約束を設定していただくのはオッケーです。

最初のころは「約束したけどできませんでした」っていうのはあってもいいと思います。結局やる気に繋がっていくのかもしれませんが、ぜひ約束を守ろうとする人に来てもらいたいですね。

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