比企起業大学・比企起業大学大学院 卒業生インタビューvol.18  比企起業大学22春・大学院6期 岩橋 鈴子さん

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−自己紹介をお願いします! 

東京の新宿生まれです。10歳の時に、静岡県伊東市に引っ越しをしました。

家が画家の家系で、祖父も従兄弟も画家。2歳から絵を描いていましたね。ずっと油絵をやっていたので、小学校での水彩画は逆に苦手で……。図工嫌いになっちゃったんです。

家族も親戚も画家ばかりなので、まわりからも画家になると思われていたのですが、思春期に「本当に私は絵が好きなんだろうか?」と分からなくなってしまって……。天才もすごい人もたくさんいるという絶望感に苛まれたんです。

改めて自分を見直した時「数学が好き」という純粋な気持ちに気付きました。それは、家族や親戚にも左右されない、「私だけの大切な気持ち」でした。

大学進学時、美術大学に合格したのですが、実は家族に内緒で数学科も受験し、合格していたんです。数学科に入学しようとするも、もちろん家族は大反対。学費も生活費も自分で稼ぎながら、数学科のある都内の大学へ進学することにしました。

時給が高いということで、塾や予備校の講師アルバイトをしていました。でも、大学3年生の時、いよいよ学費が払えなくなり、大学を中退。そのままアルバイトしていた塾に就職しました。

その後、都内で結婚出産をしましたが、離婚。そして、東日本大震災が発生します。当時、居住していた原宿では、窃盗団が発生するなど治安が悪くなってしまった上に、食料品や日用品も手に入らなくなってしまいました。母1人で子2人を守らなくてはいけない。都内を出て、滑川町に移住する決意をします。

こちらに引っ越してきてからしばらくして、今の夫と再婚しました。しかし、夫は白血病と脳梗塞を患ってしまい、私が大黒柱として働かなくてはいけなくなります。こちらの塾で講師として働いていたのですが、コロナが発生。一気に仕事がなくなってしまいました。

そこで、もともとやっていた筆文字の講師をオンラインで始めたんです。全国に会員が400人近くいる筆文字の会。運営等にも携わっていたのですが、なんと今度は私が乳がんになってしまいます。

手術に入院、自宅での療養。いろいろありましたが、現在は、ネットを通して、ブログやイラスト講座など自分の経験や特技を活かし、自宅にいながらして、稼げるようにまでなりました。

−なぜ比企起業大学に入ろうと思ったのですか? 

埼玉に引っ越してきてから、オンラインでデジタルで絵を描く講座をしたり、ライブ配信したりとパソコン上では、国内外問わず多くのつながりはあったんです。

でも、パソコンを切って外に出ると誰も私のことを知らない世界が広がっていて……。近所の知り合いもママ友もいない。すごく孤独感を感じていました。

リアルで知り合いが欲しい、それも地元で起業している仲間をと思い、比企起業大学に入学をしました。

−比企起業大学に入ってよかったことは?

「あー!ずこちさん(ニックネーム)だ!」と地元で実際に会って喜んでもらえたのが、涙が出るほど嬉しかったですね。本当に入学してよかったと思っています。

また、地域のことを何も知らなかったのですが、最近は小川町やときがわ町など地域のお店に行くことが楽しみです。地元の野菜や特産品、イベントなど比企起業大学の仲間を通じて、たくさんの地域の魅力を教えていただいています。

−今後は、どのような活動をしていきたいですか?

起業って、すぐには収入につながらないから、辞めちゃう人が多いじゃないですか。長く続けていくためには、1人では無理だと思っています。

総長の関根さんは、地域で起業している、または目指している方々のコミュニティを形成していらっしゃいます。その中で、皆が高め合っていけるような勉強会などの手助けをしていきたいと思っています。

−比企起業大学おうち起業部(秋)

「起業はしてみたいけど、何をしていいのか分からない」
「地方で自宅で私が起業できるのだろうか?」

という方に向けて、SNS発信の仕方、ブログの書き方などを5ヶ月かけて学ぶオンライン講座を開催します。

ご興味のある方は、おうち起業部のホームページへ!

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