2017年にスタートした比企起業塾。
その後、比企起業大学・大学院へと進化を遂げ、卒業生は2022年3月現在35名となりました。
このコーナーでは、卒業生の声とその後の活動内容をお届けします。
今回は、比企起業大学大学院3期卒業のドレイパー愛(めぐみ)さんです。
(インタビュアー:トキノキオク舎 風間ユカ)
−簡単に自己紹介をお願いします!
自動車関係のエンジニアや翻訳の仕事をした後、寄居の動物のいる農家さんへ研修をさせてもらっていました。
3年前ときがわ町へ移住し、現在、ヤギ7頭(まもなく8頭目が産まれます!)とニワトリ14羽、うずら1羽と仲良く暮らしています。
「動物を飼い、その糞を使って堆肥とし、畑で野菜を育て、その恵みをいただく。動物と人間、作物・・循環して、つながっていることを伝えていきたい」
動物たちと暮らし、そんな風に強く思うようになりました。
−なぜ比企起業塾(現比企起業大学大学院)に入ろうと思ったのですか
ずっと「自分の好きなことで起業したい」と思っていました。
以前、オーストラリアにワーキングホリデーに行っていたことがあって、そこで孤児となってしまった野生動物のお世話をする活動に携わらせて頂いたんです。
レスキューされてきた野生動物をボランティアの人が保護して、その後、野生に帰らせる活動なんですが、その活動にすごく心打たれて・・。
オーストラリアに移住して、その活動することが夢となったのですが、ビザ等の関係で残念ながら定住することができませんでした。
それでも、「動物と暮らす」という夢は諦めきれず、何か日本でできることはないか?と思い、入塾を決意しました。
−比企起業塾(現比企起業大学大学院)に、入ってよかったことは?
たくさんの人とつながれたことです。
ときがわ町産木材の製材や販路拡大の活動をしている、同期の山なおさん。飼っているヤギ達のフェンスを作る時に、木材調達の手助けをしてくれました。
ホームセンターなどの木材は腐食防止のための薬剤が使用されていて、外国産のものがほとんど。
でも、山なおさんの木材は町内の木を用いた、防腐剤などもついていないものです。
ときがわ町のものを町内で使い、いずれはときがわ町の土に戻る。私が伝えたい命の循環の和の中にぴったりでした。
また、比企起業塾(現比企起業大学大学院)を通じて知り合った方から、ヤギを飼っている人を紹介してもらえました。その方とは、今に至るまで、ヤギの出産時など大変お世話になっています。
−現在は、どのような活動をしていますか?
知り合いを中心に、6ヶ月コースの牧場体験をしてもらっています。
動物小屋の掃除のほか、畑に鶏糞をまいたり、野菜を育てたり、草むしりしたり・・
牧場に関するあらゆることをして頂きます。牧場の体験を通して、動物や人間、自然がつながっていることを伝えていきたいですね。