山口直さん

比企起業大学院の前身である、比企起業塾は現在第4期を開講中(2021年2月現在)。
計20名が参加し、うち12名がミニ起業家としてご活躍されています。

先輩たちがどんな思いで起業の世界に飛び込み、何を学び、今にどう生かしているのか。

先輩起業家インタビューではそれぞれのリアルな声をお届けしていきます。

自己紹介

山口(なお)と申します。現在は住宅のリフォーム会社に勤務しています。

出身はときがわで、住んでいるのは川越、職場は戸田にあります。

サラリーマンで子どももいるので、ときがわに来られるのは休みの週に1回程度です。

実家が製材所で、昔から常に身近に木がありました。だから自然と木が好きで今の住宅の仕事に就いたし、今後も木に関わっていたいと常に思っています。

起業を志したきっかけ

きっかけというより、元々何とか木に関わる仕事をしたくて、それが数年前起業したい気持ちに変わりました。

今の仕事を選んだのも、木に関わりたいからなんです。

仕事をする前に自分の長い人生を懸けて情熱が尽きないものは何か、めちゃめちゃ考えていた時期がありました。それでずっと紐解いていったら、やっぱり木が好きだと気づいたんですよね。

生まれたときから木に囲まれて育って、木で積み木して遊んだりとか、ずっと木の香りがある中で生活してて、それが自分に染みついているんだと思います。

木に関わる仕事したくて業界を調べたところ、山にお金が還元されて環境を整えられる状態を作るには、住宅に木を使ってもらうことが最適だと分かりました。一番木を使うのが住宅や建築公共のビルとか、建築物なんです。

だから、建築について一回勉強しなくちゃいけないなと思って住宅業界に入った経緯があります。

起業塾で学んだこと

理想と現実の距離です。

起業という目標に向かってどう進めばいいかを学びたくて入塾しました。授業が進むにつれて、改めて理想と現実のギャップがはっきりしてくるんですよね。現実を突きつけられた上で、もう一回自分のやりたいことを実現するためにはどうすればいいかを考えさせてもらえたのはすごくいい時間だったなと思います。

理想と現実のギャップ

自分がやりたいことを、つまるところお金にどう繋げていくかですよね。

どうやって収入を得るか、顧客を作るかだと思います。

多分誰もがぶつかるところで、そこは常に考え続ける必要があるのかなと思います。

目指しているサービス

地元の木を切るところから製材までを一貫して行い、近隣地域に限定して運搬できる状態を目指しています。

今、住宅で使われている木材の90%は外国の木材で、この状況をなんとか少しでも変えなくちゃっていう思いがあるんですよね。

リフォームの需要はこの先もさほど落ちずに続いていくと言われている中で、住宅で使われる木材の流通経路を調べました。

リフォーム会社・工務店の木の仕入元は材木屋です。車をブーンと走らせていると材木屋の在庫が立てかけられているところを見かますが、あの木の産地は90%以上外国です。材木屋さんは外国の木(=外材)を売っているんです。

工務店やリフォーム会社が最も木を使います。そこが外材を材木屋から仕入れて使っているってことは、どう頑張っても国産材・地元の木って売れないじゃないですか。

国産材をもっと使ってもらうには、地元で切った木を直接工務店やリフォーム会社に山から直接届けれるようにすればいいんです。その分のコストも下がるし、買いやすくなるんですよね。

外材が届くまでには長い道のりがあります。外国で切って、それを材料にして船で運搬して、海の近くの大きな製材工場で最後仕上げをして、町中まで運んできています。このような現在の流通の過程をもっとコンパクトに実現させたいんです。

地元で切った木を地元で製材して、運べる範囲内で届ける。ときがわ町なら、比企郡や埼玉県内だけにするイメージです。そういう風に範囲を限定して、山から直接届ける経路を作れたら、きっともっと山の木って循環するようになると考えています。

フロントエンド商品とバックエンド商品

フロントエンド商品は薪で、バックエンド商品は建築材です。フロントエンド商品のターゲットはキャンプ場や薪ストーブ屋を想定していて、薪を作り始めたところです。

柱とか、内装材とか天井で多く木を使ってもらわないと自然のサイクルがうまく回転しないんですよね。だから建築材をバックエンド商品としていきたいです。

ときがわ町も含めて、地方の山は人間でいうと食べ過ぎなんです。太りすぎ、つまりは木が生えすぎて日差しが当たっていない部分があります。

そこに適度に間伐を入れて光を当ててあげると、下草が育って土が健康な状態になるんですよね。そうすると土の保水力が戻って水位が上がると土砂崩れとか起きにくくなるんですよ。

木の伐採量が少ないままだと自然が循環しないので、木を使って山を少しでも健康な状態に戻したいというのが根底にあります。

バックエンド商品販売に向けた活動

去年、ウッドデッキの上につける屋根材を買ってくださった方がいました。そういった建築材のほかにも、地元の設計士さんと、山に生えている木に合わせた建物を設計する話を月に1・2回ぐらい相談して進めています。

当然ではありますが、今は建物に合わせて柱を製材しています。でも、例えば50年の山と70年の山では木の太さが違うわけですよね。本来は木の太さ通りの柱ができるんです。この設計士さんは、それぞれの柱にあわせて家を設計してくれるんです。

これから実際にその丸太を工場に引き込んで製材を始める予定です。

少しずつではありますけど、こういった新しい建築を進めてます。

商品づくりに向けて心がけていること

今までと同じようにやっていたらダメっていうか、面白くないですよね。フロントエンドもバックエンドも、1本の木をとにかく使い切るのをすごく意識しています。

その発想で、製材時に出る端材は処分しなくとも薪になると思い浮かびました。端材から薪を作るには今の製材方法を細かく見直す必要があります。

これって面倒くさい作業なのかも分からないけど、その面倒くささに多分、きっと良さがあるんです。1本の木を極力使い切っていけば、何かそこに愛おしさみたいな何かを感じると思います。

それに、木を使い切ることを通じて山からのストーリーをちゃんとお客様に届けられれば、厳しいと言われている林業や木材の仕事でも、商売として成立させられるんじゃないかなと思っています。

比企起業大学をおすすめしたい人

やっぱりやってみたいこと、自分の好きなことがある人なら誰でも参加するといいと思います。

何が仕事になるかは本当に分からないですよね。好きなこととか、自分でちょっとこれを極めたいな、とみたいな思いがあればどなたでもやった方がいいですよね。

山口さんにとっての起業塾とは?

行動させてくれるきっかけになった場所ですかね。とにかく動くしかないんだなっていうのを学ばせてもらいました。

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