子育て世代の女性にこそ

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比企起業大学 総長の関根です。

2021年5月27日(木)午前中、立教大学大学院 中原ゼミに参加しました。(中原研OBとして、中原先生とゼミメンバーのご厚意で、参加させてもらっています)

今日は、博士課程1年の加藤さんが、下記英語文献の内容を紹介して下さいました。(加藤さん、ありがとうございます!)

Leader development for adolescent girls: State of the field and a framework for moving forward 

「思春期女子の為のリーダー教育:この分野の現状と今後に向けた枠組み」

子供が4人いて、うち娘二人が、10代(18歳、15歳)の私にとって、とても興味を惹かれる論文タイトルです。

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文献紹介後、ゼミの意見交換で出た

・会社で、妊娠、出産、育児経験を通じて、男女差を感じた。

という言葉から、昔会社勤めをしていた頃を思い出し、色々考えさせられました・・・。

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会社は「組織の論理」で動いている。(例:仕事第一、長時間拘束、職場メンバー優先)

子供が出来て、家庭も忙しくなり、「組織の論理」には、ついていけなくなる。

本当は、仕事も一生懸命がんばりたいし、全力を尽くしたいけれど、子供がいると、それも難しい。

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私は男性ですが、33歳で独立した理由の一つが、「組織の論理」についていけなかったからです。当時、長女は2歳。営業で外回りをして、職場に戻ってからのミーティング。帰宅は夜遅く。子供との時間を取りたくても、なかなか取れない。「こんな状態がずっと続くのか・・・」。それでも、妻が家にいて、子供達を見てくれていたから何とかなりました。妻には本当に感謝しています。

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でも、外で仕事をしている女性ですと、きっともっと大変でしょう。

実際、比企起業大学・大学院の女性メンバーも「育児」と「組織の論理」のぶつかり合いが、起業のきっかけとなった方もいます。

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●比企起業大学大学院(前比企起業塾)1期生 久保田ナオさん

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フルタイムで昼間は働いて、家に帰ったら1歳と3歳の子どもの相手をして、お風呂も入れて20~21時に寝かしつけて、また次の日早起きして…っていうのがものすごくしんどくて。

当時夜ご飯で宅配弁当を食べてたんですけど、忙しすぎてお弁当がのどを通らなくなってしまったんです。ちょっとこれはやばい、この働き方は続けられないって状況でした。

●比企起業大学大学院(前比企起業塾)4期生 高村さおりさん

働きすぎて体調を崩し、これからどう生きていったらと。

2020年4月、小学1年になったばかりの子供の学校が、突如コロナ休校に。
日中は仕事にならなかったため、夜中に仕事をし続けて体調を崩した事で、働き方・生き方を見直そうと決意しました。

出産や育児で、キャリア構築が一直線でない女性は、私以外にもきっとたくさんいると思います。
起業して思ったのは、仕事以外でやってきた事も無駄にならないということ!
女性が自身の様々な経験を活かし、望む働き方ができる地域社会になるよう少しでも貢献したいです。

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今回、改めて比企起業大学・大学院のメンバー構成を見てみたら、

女性:15名(56%) 男性:12名(44%) でした。

(大学院 1~4期:20名、大学21春:7名)

育児で、組織の論理についていけなくなった女性にこそ、「地域でのミニ起業」という選択肢を持ってもらえたらと、今回あらためて思いました。働き方改革等で、昔に比べれば、少しは女性が働きやすい環境になったのかもしれませんが、それでも、別に会社組織に勤めなくても、出来ることは沢山あるし、やり方も色々あります。

でも「組織を出て、一人で、食べていく自信がない・・・」という方もいらっしゃると思います。

傲慢に聞こえるかもしれませんが、そここそ、比企起業大学が支援できることなので、ご興味ある方は、ウェブサイトをチェックしてみて下さい。

お金を稼ぐことは大事ですし、そこに向き合わないで、地域でのミニ起業は、語れないと思っています。

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